PISパートナーズ コラム

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ソリューションの難しさ

ソリューションは、日本語では解決策という意味ですが、何かギョウギョウしい響きがあります。しかし、何かを満たす手段と考えれば、簡単です。たとえば、デートをしているときに、お腹はすいたが、お金をかけずに、しかも目的地にいくので早く食事をすませたいというので、ハンバーガーを食べる、というのも立派な解決策です
具体的な問題のレベルでは、解決策はそんなに難しくありません。たとえば、ITの活用で、お客さま用に、ある仕様の伝票を出すということであれば、技術的なレベルで解決すればいいかも知れません。
ソリューションが難しなるのは、抽象度の高い問題の解決を考えている場合です。とくにソリューションという言葉を使う場合、抽象度の高い問題について使うことが多いようです。先ほどの伝票の例でいうと、お客さまの不満を解消する、という抽象度の高いレベルに問題を設定した場合、伝票の出し方や見やすさだけではおさまりません。そもそもお客さまは伝票に関してどのような不満を持っているか、それは、どのようなことが原因になっているか、突き止めていかないと解決の手段は見えてきません。原因の範囲や解釈をめぐって意見が分かれることもあります。このように、起こっている問題の原因とその解決策とのつながりが見えにくい状況で、解決策にソリューションという言葉を使うので、腑に落ちなかったり、ギョウギョウしさを感じたりしてしまうわけです。
では、そうならないための解決策はあるのでしょうか?全部ではないすが、解決策の一部を、拙著「ソリューション営業の基本戦略」(ダイヤモンド社)が提供してくれるはずです。